
心臓の微量な電気を記録し波形変換したものが、心電図です。
皆さんも健康診断などで心電図検査を受けたことは一度はある方がほとんどだと思います。
初期の心電図はなんと1903年から

1903年にオランダのアイントホーフェン博士が作った弦線電流計(心電図の元になる機械)は350㎏もあり、部屋いっぱいに据え置かれ5人がかりで操作していました。
進化し続ける心電図・心電計

当院は循環器を専門とするクリニックですから、心電図を記録する機会は他のクリニックより多いと思います。
心電図もどんどん進化しています。ディープラーニングを活用したAI心電図解析を初めとして
今や簡易な心電図はポケットに入れて携帯できるほど小さくなっています。

症状がある時に、自宅で簡便に心電図をスマートフォンに記録できるようになりました。
Apple watchでも心電図記録が可能となり、血圧計と一体型の心電計も普及してきています。
心電図や心臓の音にもその人その人に個性がある。
私は循環器内科、不整脈を専門としていますので、これまで数えきれないほどの心電図を診てきました。
医師を25年近くもやっていますと,患者さんの中には以前の勤務先である大学病院から通院されて
10年以上お付き合いさせていただいている方もいらっしゃいます。
そうした患者さんは,容姿を見ないでも,聴診器を当てたり、その患者さんの心電図を診るだけで
おおよそ特徴と察しがつくことがあります。

心電図を診ただけで,なんとなく患者さんが浮かんでくるのです。
逆に患者さんのお顔・容姿を見ただけで,その人の心電図や既往歴、投薬状態、ご家族の状況
が瞬時に思い浮かぶこともあります。
私はそうした患者−医師関係を構築したいといつも考えています。

当院の外来は必ず看護師や受け付けスタッフなども交え,日常会話や世間話を語らうような
クリニックの雰囲気作りを心がけるようにしています。
先端技術を駆使しながらも、患者さんの表情を見逃さないことを大切にしています。
不整脈・心臓病でお困りの方がいればいつでも当院までご相談ください。
参考:2025年日本不整脈心電学会/日本循環器学会 携帯型/装着型心電計の適切使用に関するコンセンサスステートメントより引用
よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之