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総合内科

インフルエンザ感染症とは

インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって起こる感染症です。

冬に流行して、「急に高熱が出て喉が痛くなり、体の節々が痛くなり、寒気がする」といった症状が急に起こり、強い症状を引き起こします。

国立感染症研究所 HPより改変

ヒトに感染力を持つインフルエンザは、主に2種類(A型、B型)が冬季の流行に関与しています。

注意! B型はいつも2~3月が流行のピークですが今年は少し早まる可能性があります

症状は重症から軽症まで幅がある

重症化しやすいのは以下のような方です

  • 妊婦・小さな子供
  • 高度の肥満のある方
  • 肺気腫(タバコ肺)などの肺疾患をお持ちの方
  • 気管支喘息の方
  • 心臓病をお持ちの方

上記の方はインフルエンザ脳症や肺炎に至る合併症のリスクがあることが分かっています。

インフルエンザの感染経路と潜伏期間

感染経路は咳やくしゃみによる飛沫感染です。

潜伏期間(ウイルスに感染してから発症するまでの期間)は1〜3日くらいです。平均すると2日(48時間)くらいの潜伏期間になります

検査のタイミング・発熱してから陽性化するまで時間がかかる

発熱してすぐにはウイルスが体内で増えておらず、抗原検査で偽陰性(本当は陽性だが陰性になること)になることがあります。

それでも発熱後およそ12時間経過すると、抗原検査は陽性化してきます。そこからでも抗インフルエンザ薬は十分に効きますので、検査を急ぎすぎないようにしましょう。

熱は数日、それも3〜4日で下がることが多く、1~2週間にわたってなかなか熱が引かないということはあまりありません。

なかなか症状や発熱が治らない場合は、肺炎を併発していたり、合併症を引き起こしたりしている可能性も考えなければなりませんので、受診を検討しましょう。

治療の基本は安静と十分な睡眠・水分摂取

安静にして睡眠を十分に取る

高熱・発汗による水分不足にならないようしっかりと水分補給(OS-1や経口補水液)をする

この2つがインフルエンザ治療の基本です。

症状の強い方、家族内感染を防ぐ目的、重症化リスクが高い方には抗インフルエンザ薬を使用します。

また、漢方薬を内服してもらうことはありますが、一方で抗生物質が必要なシーンはほとんどありません。

インフルエンザの時に飲む薬(抗ウイルス薬)

当院でも日本感染症学会のガイドラインに沿った抗インフルエンザ薬の投薬を行っています。

タミフル(オセルタミビル)

抗インフルエンザ薬としての第一選択です。最もエビデンス(豊富な治療に関わるデータ)があり、妊婦さんや授乳中の方にも安全に使用可能です。

イナビル(ラニナミビル)

長期作用型なので最初に1回吸入するだけで良く、薬効はタミフルと同じです。吸うお薬のため気道の刺激作用がある可能性があり、喘息がある場合には注意が必要です。

△ゾフルーザ(バロキサビル)

長期作用型で、1回の服用で良いところがメリットです。2018年に発売された薬効の異なる新薬です。不明な点も未だありますが今後有効性が期待されています。

漢方治療が有効な場合も

麻黄湯

発症早期に体をあたためることによりウイルス感染の治癒を早めます麻黄湯は体を暖かくして汗をかかせる治療であり、水分補給が口から可能な方はしっかりと水分補給するとさらに効果が倍増します。

特に子どもの場合には、暖かくして熱を上げて、汗をかかせるほうが早くウイルス感染症が治ります。

このため麻黄湯を出すときは、効果が目減りしてしまうので、解熱剤はあえて使わないか量を最小限にする場合もあります。熱が高くつらいときには解熱剤として、原則カロナール(アセトアミノフェン)を用います。

発熱外来はWeb予約可能です

当院でもHEPAフィルター付き空気清浄機を備えた発熱特別室を2つ用意しています。

通常の待合室とは別に10名以上が座ってお待ちいただける広く暖かいラウンジスペースも御座います。

Web予約・Web問診をご利用いただけるととても検査・診療がスムーズになります。

是非ご協力をお願い致します。

長岡京の内科・循環器・不整脈の専門医

よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック

院長  横江 洋之

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