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循環器内科

アルコールと心房細動という不整脈

不整脈や心臓病があるけれど、アルコールを飲んでも大丈夫でしょうか?」という質問を患者さんからよく受けます。
脈拍が異常に早くなる不整脈の代表である心房細動生活習慣病に大きく関わっており、飲酒によってそのリスクが上昇する不整脈の一つです。

現在の日本でも100万人を超える心房細動患者さんがいると報告されています。高齢化社会となり、心房細動を罹患する方が急激に増えてきています。

心房細動になるとどんなリスクが生じるか?

心房細動は心臓の部屋の一部である心房が細(こま)かく震えるようになってしまうので心房細動という名前がついています。

じわじわとボディーブローのように健康寿命を蝕んでいくやっかいな心臓の病気です。

心房細動が持続すると、心不全(心臓の機能が低下し寿命を縮める病気)を発症することがあります。
また、血栓(血の塊り)が心臓内に形成されやすくなり、血栓が脳の血管を塞ぐ脳卒中を起こす確率が高まってしまいます。

実は元プロ野球選手の長嶋 茂雄さん、元総理大臣の小渕 恵三首相、元サッカー日本代表監督のオシム監督も心房細動から脳卒中になっています。

心房細動の治療法について

投薬や定期的な診察によって、脳卒中や心不全のリスクを減らすことができます。

すでに心不全を起こしているような方や薬の効きにくい症状の強い方ではカテーテルによるアブレーション手術を必要とする場合があります。

生活習慣を見直して心房細動を予防する

新規に心房細動を指摘された方で、禁酒により不整脈の発作頻度や脳卒中のリスクを下げることが出来ることが報告されています。

薬以外に病気を予防する生活でのコツやヒントを当院では診察時に可能な限りお伝えしています。
自分自身が行ってきた心臓病に対するこれまでの治療経験を通じて適切にアドバイスできればと思っています。

気になる方は、いつでも気軽にご相談ください。

長岡京の内科・循環器・不整脈の専門医

よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック

院長  横江 洋之