不整脈による動悸(どうき)の診断は難しい
動悸(どうき)は胸がドキドキするや脈がとぶ、息苦しいなどの症状で表現されます。
動悸の原因は様々ありますが、不整脈疾患などの心臓疾患が隠れている場合があります。
急に起こる動悸の診察の難しさは「症状がある時に心電図を確認しないと確実な診断が難しい場合がある」ところにあります。
当院では動悸の診断において近年急速に普及しつつあるスマートウォッチ、Apple watchを活用した診療を行っています。
身に着ける心電図デバイス・Apple Wacthの可能性
Apple watchは腕時計として日常的に身に着けていられるため、症状があった時に心電図をすぐにタイムリーに記録することができます。
2019年に米国で平均年齢41歳のApple watchユーザー40万人を調査しましたところ、持病の無い健康な方の集団でしたが、なんと208名に危険な心臓病の一つである心房細動が検出され病院への受診行動に繋がりました。
Apple watchは2022年の日本循環器病学会のガイドラインにも登場しています。
記録した心電図を診断に活用する
Apple watch心電図は自動的に不整脈を検出できるものではないため、症状を自覚した時に自分で心電図の記録操作を行う必要があります。記録されたそのデータのみで診断を行うことはできません。
記録した心電図は、専門医が確認する必要があります。
症状がある時の心電図や、不規則な心拍リズムの通知を受けた時に記録した心電図は、非常に有用な情報です。Apple watchのデータは自動でスマホと連動するため、スマホを診察にお持ちいただければすぐに確認が可能です。
Apple wacthの心電図は心臓病の診断の近道
当院では不整脈の専門医としてApple watchの解析、データを利用した診療を数多く行っています。Apple Watchの心電図アプリケーションを専門医が見れば、心臓病の診断の近道になります。
Apple watchや携帯型心電計などの自宅で使えるデバイスの効果的な使い方、コツなどのアドバイスも行っています。
動悸(どうき)症状でお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之