7月18日に京都済生会病院の心臓カテーテルアブレーション手術をお休みさせて頂き、第70回日本不整脈心電学会(金沢市)へ参加してきました。
不整脈心電学会は今年で70回を迎える歴史のある学会です。
私も昨年の学会発表を含め、ほぼ毎年のように参加させていただき、いつも知識を整理させていただいています。
心房細動のアブレーション治療について
1990年代終盤にフランスのボルドー大学のハイサゲール博士らが心房細動は心臓の左心房の中の肺静脈という血管内から発生することを発見しました。すぐに心臓の内側から高周波によるアブレーション治療を開始しました。
2000年代に入り日本でも心房細動に対するアブレーション治療が行われるようになりました。
最近では元プロレスラーの高田 延彦さんがこの治療を受けられたことをSNSで公表されています。
今では日本全国で日本不整脈心電学会に認定された1487名の不整脈専門医が中心となり治療を普及しています。
現在私も専門医の一人として乙訓地域の基幹病院である京都済生会病院でアブレーション治療を毎週木曜日に行っています。
新しい治療(パルスフィールドアブレーション)の進歩
従来の電流を使用した高周波カテーテルや冷凍凝固バルーンを用いた治療が最新のスタンダードな治療であり、済生会病院でもこの治療法を導入しています。しかし本年に入り、さらに新しい治療法が登場してきています。
パルスフィールドは電気パルスを加えることにより、エネルギーを生じ細胞を壊します。このエネルギーは選択的に心臓の筋肉だけを傷害するエネルギーであり、周囲にある他の臓器を傷害することなく安全に治療が行えるようになっています。
最新のパルスフィールドを用いたアブレーション手技や最新の不整脈診療に関するトピックス・診療ガイドラインなど日常の診療に生かせる内容を可能な限り吸収して帰ってきました。
明日からの診療に生かせるようにしっかりとアップデートして行きたいと思います。
不整脈に対する日常診療からカテーテルアブレーション治療まで対応可能
カテーテル・アブレーション・ペースメーカー治療に関しては毎週木曜日に京都済生会病院にて私自身が施術を担当して治療を行っています。
お仕事が忙しくなかなか総合病院を受診できない方でも、当院では夜診にて19時まで診療可能です。毎週土曜日にも診療を行っています。
当院のweb予約から簡単に一般外来から動悸・不整脈外来も予約可能です。
いつでも気軽にご相談ください。
よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之