心臓病の患者のインフルエンザ予防接種率は低い
日本における心不全患者のインフルエンザワクチン接種率は国内の全体接種率はわずか55.7%と報告されています。
欧米に比較すると低い数字となっています。
インフルエンザ感染は、心筋へウイルスが移行する直接作用、炎症惹起性サイトカイン放出による全身反応などによって、プラークの不安定化、炎症が生じ、心血管障害を及ぼします。
つまり心血管疾患の既往がある方は、インフルエンザに感染すると心臓や血管への負担が増し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まることがわかっています。
インフルエンザワクチンの心臓病患者への有効性が報告
2024年10月4~6日に開催された第28回日本心不全学会学術集会でも、
『国内心不全患者のインフルエンザワクチン接種と心血管イベントの関連性』について検証され
インフルエンザワクチン接種が心不全患者の死亡リスク低下と関連する可能性が示唆されています。
循環器病学会の最新ガイドラインでも接種を推奨
このような理由から、心血管疾患を有する方へのインフルエンザワクチン接種は
最新の日本循環器学会のガイドラインでも推奨されています。
また、ワクチン接種によってインフルエンザ感染の予防だけでなく、心血管イベント(心筋梗塞や脳卒中)のリスクも減少することが示されています。
自分自身の心臓と血管を守るため予防接種は大切です
当院では11月1日から、インフルエンザ予防接種を開始します。
心臓に限らず、持病のある方は是非ご相談ください。
Web予約が便利です。
よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之