心室期外収縮と言われたら
健診で良く診られる不整脈の一つに心室期外収縮があります。
症状は多彩、まったく症状の無い方も
□胸の鼓動が強い
□脈が飛ぶ
□胸が一瞬ウッとなる
□胸に空気が入ったみたいでなんとなくしんどい
多彩な症状が診られる一方で全く自覚症状の無い方もいます。
健康な成人でも98.7%の方にみられるという報告もあります。
心室期外収縮の原因
原因は、心室の筋肉に不整脈の発生源があることで起こります。
この発生源がある人に、発生源を活発化させたりする原因が影響して、不整脈が生じるようになります。
- □ 高血圧
- □ 心臓病の既往
- □ 肺疾患(タバコの吸いすぎも含む)
- □ 過度のアルコール飲酒
- □ コーヒーなどの多量のカフェイン摂取
- □ 睡眠不足・過度のストレス・自律神経の異常
などの要因が影響することが判っています。
心室期外収縮をほうっておくとどうなる?
心室期外収縮が多く、心機能が低下すると、動いた時に呼吸困難、息切れを自覚することがあります。
1日に心臓の鼓動は正常で8万回~10万回ほどですが、期外収縮が1日に1万回以上になると、
全体の20%の患者さんで心臓機能が低下し始めることが判っています。
心臓機能が高度に低下してしまうと突然死のリスクが上昇します。
健診での異常は放置せず心臓超音波検査(心エコー)で心臓の機能をきちんと調べましょう。
心室期外収縮の検査・治療
治療は症状の強い方や期外収縮の頻度が多い方に行います。
- □ 薬物治療
- □ カテーテルによるアブレーション治療(発生源を焼灼して根治する治療)
〇心臓超音波検査(心エコー)
〇24時間ホルター心電図検査
〇装着型の心電図デバイス
原因や頻度を調べ、当院では経験豊富な不整脈専門医が適切な治療を検討します。
受診にはWeb予約(Web問診)が便利です。
健康診断の異常を放置せず、当院にお早めにご相談ください。
よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之