
脂質異常症(コレステロール・中性脂肪の異常)
血液中のコレステロール・中性脂肪値の異常は脂質異常症と診断します。
食生活や生活習慣の乱れから血液検査でバランスのわるい脂質の異常値が持続してつづくと
血管の老化を促進し動脈硬化を引き起こしてきます。

動脈硬化は血管の老化現象で血管が柔軟性を失い、余分なプラーク(ごみ)が詰まる事により心筋梗塞、脳梗塞など生命に関わる恐ろしい病気を引き起こします。
悪玉コレステロール含むコレステロール値には種類がある

- T-Cho(総コレステロール):血液中の全体のコレステロール値です。コレステロールにも役割と種類があります。
- LDL-Cho(悪玉コレステロール):全身組織にコレステロールを運び血管壁を汚す役割をします。
- HDL-Cho(善玉コレステロール);血管壁の余ったコレステロールを回収する掃除の役割をします。
- TG(中性脂肪):エネルギーとして使用されますが、過剰になると悪玉コレステロールを増やし、糖尿病や肥満・脂肪肝などを引き起こします。
悪玉コレステロールが高値の状態が持続すると・・・・

LDL-Cho(悪玉コレステロール)値が>160㎎/dlの方の半数近くが生涯で虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)を発症することが疫学研究から解っています。
HDL-Cho(善玉コレステロール)値は多ければ大丈夫という考えは少し変わってきており、>90㎎/dl以上と極端に高い場合で条件によっては悪玉コレステロールと同様に虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)のリスクとなる場合もあることが解っています。
TG(中性脂肪)値が>167㎎/dlの場合、やはり虚血性心疾患、突然死、脳梗塞などのリスクが明らかに増加することも解っています。
症状なく進む血管の老化は血管エコーで診ることができます
50歳代の男性の血管エコー検査の画像を示します。
LDLコレステロールが高いことを数年以上放置していたために血管にプラークが進展しています。



治療の大前提は生活習慣の是正・運動療法です


①生活習慣を修正すること 特に食事・炭水化物量・糖分の多い飲料・アルコールを減らす
②運動習慣をつける
③リスク・血管の状態に応じて、安全な内服薬による治療を開始・継続する
早期に治療を開始すれば血管の老化は予防できます
リスクのある方には投薬治療がきちんと医学的に効果があることが証明されています。
心配な方はいつでもご相談ください。
Web予約・Web問診が便利です。
身体に負担の少ない超音波検査で血管の状態もきちんと把握し、健康寿命を延ばしましょう!

よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之