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循環器内科

①降圧目標値が130/80mmHgへ改訂

全患者さん向けに130/80mmHg未満を目標に、75歳以上の高血圧の降圧目標値が10mmHg引き下げされました。

同時に血圧レベルや脳心血管病発症の危険因子などのリスクを総合的に評価し、個々に応じた治療計画を設定することが大切です。

一律に下げるのではなく、副作用や有害事象に注意しながら個別性を考慮しつつ下げることが大切と強調されています。

②高血圧の5つのポイント ~血圧が気になる皆さんへ~

高血圧学会では高血圧の10のファクト~国民の皆さんへ~という題名で提言を行っていますが

その中でも特に患者さんに意識してほしいことを5つに絞りました。

★1 日本人の食塩摂取量は10g/日と世界の中でも高く、大きな高血圧の要因です。

和食はカロリー・脂質が少ない分ヘルシーですが、塩分量が多くなる側面があります

高血圧患者におけるナトカリ比活用についての記載がガイドラインに今回から明記されています。

◎減塩目標:1日6g未満 

当院ではナトカリ比を参考に個別にオーダーメイドでガイドラインに出来るだけ沿った血圧管理を行います。

★2 高血圧は将来の脳卒中・心臓病・認知症の発症リスクに大きく関与します。症状がないまま進行していきます。

放置すると症状のないまま血管の老化が進み、脳卒中・心臓病・認知症のリスクを高めていきます。

★3 上の血圧(収縮期血圧)を10mmHg下げると脳卒中・心臓病のリスクが2割も改善します。

脳卒中や心臓病のある方にはコントロールのための降圧剤の選択・調節がとても重要となります。

G1・G2・G3に分類される降圧薬を個々の病態に応じて調節します。

特に経験と知識の必要な利尿剤・ベータ遮断薬やG2の投薬は循環器専門医の診察が必要です。

★4 生活習慣の改善(運動・肥満の解消・アルコールを減らす)で血圧は下げられます。

適切な降圧剤を使用することはもちろんですが、生活習慣の改善と併用することでより良い血圧コントロールが得られるようになります。

★5 目標の血圧レベルを達成するためには、家庭での血圧測定を正しく行い、専門医と共有すること

①上腕で測定する ②椅子に座り心臓と同じ高さで ③朝夜の2回 ④2回の平均値を記載する

当院ではデジスマアプリによる血圧記録・電子カルテとの連携も行っております。

③高い血圧を放置せず、受診し病気に対する理解を深める

5つのポイントを抑え、血圧をしっかりとコントロールし健康寿命をのばすことが大切です。

お困りの方はいつでもご相談ください。

当院の受診にはWeb予約が便利です。是非ご利用ください。

 参考:The Japanese Society of Hypertension.高血圧管理・治療ガイドライン2025より

https://www.jpnsh.jp/topics/827.html(興味のある方はこちらのサイトも参考になります)

長岡京の内科・循環器・不整脈の専門医

よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック

院長  横江 洋之

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