
11月13日に京都済生会病院の心臓カテーテルアブレーションを休診させて頂き、第71回日本不整脈心電学会(横浜市)へ参加してきました。
日本不整脈心電学会は今年で71回を迎える歴史のある学会です。


私も学会発表を含め、ほぼ毎年参加させていただき、いつも最新心臓病・不整脈診療の知見
をUP TO DATEし整理させていただいています。
今年は数年に一度APHRS(アジア・パシフィック不整脈国際学会)との共同開催で
最新の不整脈、心臓病の治療・診断に関する発表・シンポジウムが目白押しでした。
海外からの参加者も例年より多く見かけました。
私なりの3つのハイライト演題
①CASTLE-AF, HTx試験(NEJM2018, 2023)でHFrEF(左室収縮率の低下した心不全)
に対する心房細動アブレーションの有効性はある程度立証されてきました。
現在新しくCASTLE-HFpEF(左室駆出率の保持された心不全)に対する治療評価
がすでに進行中とのことで、今から研究結果が非常に楽しみになりました。
②頻脈性心筋症に対する心房細動 アブレーション後のGDMT 中断を検証した
WITHDRAW AF試験は臨床的意義の高い研究成果で非常に印象的でした。
③心房細動合併房室弁閉鎖不全の治療戦略を議論するセッションでは
治療オプションとしてカテーテルアブレーション、M-TEER、外科治療の多角的アプローチ
の重要性を共有できた大変有意義なセッションでした。
地域に根差した心臓クリニックの専門医としてできることをコツコツと
少しづつですが朝晩寒くなり、気温変化も大きくなってきています。
インフルエンザも流行しておりますので、ご注意ください。
インフルエンザの予防は手洗い・うがい・アルコール消毒・
基礎疾患のある方には特にワクチン予防接種が有効です。
当院ではインフルエンザワクチンの予防接種もWeb予約が可能です。

帰りは横浜名物の大好きな崎陽軒のシウマイ弁当を新幹線で食べながら帰ってきました。
いつ食べても本当に美味しいので大好きな駅弁の一つですね。
よこえ内科循環器・美容形成外科クリニック
院長 横江 洋之