〇新世代のレントゲン装置
私が医師になった24年前は現像したレントゲンフィルムを光にかざし診断をおこなっていました。
現在はレントゲン撮影の主流はフィルムレスから最新のフラットパネルへと移行しております。
当院は放射線被ばくを出来るだけ少なくすることを徹底的に追求した性能と最新技術が搭載された
FPD(フラットパネルディテクタ)という装置を導入していますので、ご紹介いたします。
〇FPD(フラットパネルディテクタ)とは
撮影時に患者さんの体を透過したX線をFPDで受け取り、X線を電気信号に変換することによって
瞬間的に電気信号化したレントゲン写真を撮像する装置です。
画素ひとつひとつで読み込み、デジタルカメラのように鮮やかで感度の高い精密画像が得られます。
〇放射線被ばくの低減のために
2011年福島の原発事故以降、放射線被ばくについても大きく意識が高まっています。
FPDは従来のレントゲン装置と比べ、X線照射量を最大約30~50%低減可能です。
またX線の感度が高いため、照射線量を減らしても必要十分な画像が得られます。
小さなお子様から、高齢の方へも配慮し被ばくを低減したやさしい検査を心がけています。
〇撮影時間・待ち時間の短縮のために
従来のレントゲン撮影装置では、撮影方向を変える度にカセッテと呼ばれる板を入れ変えなければ
ならなかったのですが、FPDでは板を入れ変える必要性もなくなりました。
撮像した画像は瞬時にすべての診察室の高画質モニターに映し出されます。
〇レントゲン撮像後、数秒で診察室で確認
また、従来のレントゲン撮影装置と比べ撮影してから画像が見られるまで数秒と短くなり、
撮影時間がなんと全体で約25~30%も短縮されました。
〇来院される方の安心・安全のために
安心、安全な検査を受けて頂けるよう、最新の技術・設備で診療できるよう今後も努力してまいります。