睡眠時無呼吸症候群(SAHS)は、寝ている間に何度も息が止まってしまう病気です。
いびきが大きいことが多く、家族から指摘されるケースも多いです。長い人では3分間程度も息が止まってしまい、平地にいながら急にエベレストの頂上にいるような低酸素状態に陥る非常に危険な病気です。
医学的には、10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上、睡眠中に無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。
症状
- 熟眠感がない
- 尿が近い
- 運転中に眠気が強い
- いびきでパートナーが眠れない
- 仕事や会議に集中できない
- 朝の頭痛
睡眠時無呼吸症候群(SAHS)の合併症と簡易検査
放置すると若い方でも脳卒中や心筋梗塞などの恐ろしい病気に!
まずは検査を受けてください、検査負担は数千円から可能です。(保険適応)
- 治療抵抗性高血圧
- 早朝高血圧
- 不整脈(心房細動)
- 2型糖尿病
- 動脈硬化
- 逆流性食道炎
自宅での簡単な検査で診断できます
自宅のベッドで簡単に無呼吸の検査ができます。指と鼻につける気流カニューレで不快感もなく眠っている間に精密な検査ができます。
睡眠時無呼吸症候群(SAHS)の治療
日本における睡眠時無呼吸症候群患者は約500万人以上とされていますが、そのうち適切に治療を受けているのはわずかに1割程度と言われています。
この病気は治療によって劇的に改善することが多く、周りの人にいびきや無呼吸を指摘されたら早めに受診し治療することをおすすめします。
- 口腔内装置 マウスピースなどによる治療
- 手術(軟口蓋形成術)
- CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
- 減量 生活習慣指導 睡眠衛生
当院では閉塞性SAHSに最も効果のあるCPAP治療を中心に治療を行っています。
いびきでお悩みの方に対しては形成外科・保険適応治療の軟口蓋形成術なども当院形成外科で対応可能です。